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共有名義不動産の売却方法は?相続離婚時の手続きと注意点を解説

不動産売却

土屋 俊輔

筆者 土屋 俊輔

不動産キャリア3年

群馬県高崎市を拠点に、不動産売買に特化したご提案を行っています。
群馬県内の土地・戸建て・マンションの購入や売却、無料査定まで、一人ひとりのご事情に寄り添い、分かりやすく丁寧にサポートいたします。不動産は大切な資産です。
高崎市をはじめ群馬県で不動産売却・購入をご検討の際は、安心してお任せください。

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相続や離婚をきっかけに、気づけば不動産が共有名義になっていた。
そのままにしておくと将来の相続が複雑になったり、固定資産税の負担だけが続いたりと、思わぬリスクを抱えることがあります。
しかし、いざ売却しようとすると、共有者全員の同意が必要だったり、法律上のルールが関わったりして、何から手を付ければいいのか分からない方も多いはずです。
この記事では、共有名義不動産を売却したい方に向けて、基礎知識から具体的な売却方法、共有者の同意が得られない場合の対処法、費用や税金までを分かりやすく解説します。
自分に合った売却方法を知り、できるだけトラブルを避けながらスムーズに手続きを進めるための考え方を整理していきましょう。

共有名義不動産を売却したい方が知るべき基礎知識

共有名義とは、土地や建物の所有権を複数人で持っている状態をいいます。
相続では被相続人から子どもなど複数人が持分を取得する場合が典型で、離婚では元夫婦が持ち家をそのまま共有する形で残すことがあります。
単独名義と比べると、処分や管理に関して自分だけで意思決定できない点が大きな違いです。
そのため、売却や利用の場面では、共有名義特有のルールを理解しておくことが重要になります。

民法では、共有物の管理行為は持分の過半数で決めることができる一方、売却などの処分行為には原則として共有者全員の同意が必要とされています。
共有名義不動産を売却する場合、名義上の全員が契約内容に同意し、契約書や登記申請書にも署名・押印しなければ手続きが完了しません。
また、持分だけを売却する場合であっても、他の共有者との関係や利用状況に応じて紛争が生じやすい点に注意が必要です。
このように、法律上の原則を踏まえたうえで売却方法を検討することが欠かせません。

共有名義のまま長期間放置すると、まず自由に売却や建替えがしにくくなり、利用の選択肢が大きく制限されます。
さらに、時間の経過とともに相続が重なり、名義人が増え続けることで、誰と連絡を取ればよいか分からない状態になりがちです。
固定資産税は原則として所有者全員が連帯して負担することになるため、一部の共有者だけが納税を続けると不公平感やトラブルの火種にもなります。
このような管理負担や将来の相続リスクを抑えるためにも、早い段階で売却や整理の方針を検討することが大切です。

項目 共有名義の場合 単独名義の場合
所有者の数 複数人の持分 所有者は1人
売却の意思決定 原則全員の同意 本人単独で決定
将来の相続 名義人が増加しやすい 承継者を絞りやすい
固定資産税負担 連帯して負担 所有者が単独負担


共有名義不動産を売却する4つの方法と選び方

共有名義不動産の売却方法は、大きく分けて4つあります。
まず、最も一般的なのは共有者全員で不動産全体を売却し、代金を持分割合に応じて分ける方法です。
この場合、全員の意思をそろえる必要がありますが、買主にとって分かりやすく、価格面でも有利になりやすい傾向があります。
一方で、共有者の事情や関係性によっては、別の方法を選んだ方がよいこともあります。

次に、他の共有者に自分の持分のみを売却し、単独名義にまとめる方法があります。
この方法は、住み続けたい共有者と現金化したい共有者の双方にとって折り合いをつけやすい点が特徴です。
持分の価格は、全体を売却した場合の想定価格を基準に、持分割合や権利関係を踏まえて個別に協議して決めるのが一般的です。
また、売却後のローン負担や固定資産税の負担者をどのように整理するかも、事前に明確にしておく必要があります。

これに対して、自分の共有持分だけを第三者に売却する方法もあります。
民法上は持分のみの譲渡が可能ですが、第三者が新たな共有者として入ることで、将来の利用や売却の調整が難しくなるおそれがあります。
そのため、実務上は買い手が見つかりにくく、価格も全体売却と比べて低くなりやすい点に注意が必要です。
どうしても他の共有者と合意できない場合の、最後の選択肢に近い方法と考えておくとよいでしょう。

売却方法 主なメリット 主なデメリット
全体を共同売却 価格が付きやすい 全員の同意が必須
持分を共有者へ売却 関係者内で完結 価格調整が難しい
持分のみ第三者へ売却 単独で現金化可能 買い手が少なく低値
分筆や共有物分割 単独での処分可能 測量等の費用負担

最後に、分筆や共有物分割によって物理的に土地や建物を分け、それぞれ単独名義として売却する方法があります。
土地の場合は、測量や境界確定、登記申請などの手続きを経て区画ごとに分けることになります。
この方法は、各共有者が自分の区画について自由に利用や売却を行いやすい一方で、測量費や登記費用がかかるほか、形状によっては分け方に制約が生じることがあります。
どの方法を選ぶかは、不動産の種類や共有者それぞれの希望、費用負担の考え方などを踏まえて検討することが大切です。


相続・離婚で共有者の同意が得られないときの対処法

まずは、共有名義の不動産を売却したい事情や希望条件を、全ての共有者が理解できる形で整理することが大切です。
売却理由、希望する売却時期、想定される価格帯、売却後の代金の分け方などを、できるだけ具体的に書面にまとめて共有すると話し合いが進みやすくなります。
そのうえで、共有者ごとの不安や不満を丁寧に聞き取り、代替案(持分の買取りや住み続けたい期間の調整など)を提示しながら、段階的に合意点を探ることが重要です。
感情的な対立が強い場合には、早めに第三者の専門家へ相談し、中立的な意見を交えながら話し合いの場を整えることも有効です。

話し合いで合意に至らないときには、「共有物分割協議」で不動産の分け方や処分方法を決めることが検討されます。
共有物分割協議とは、共有者全員が参加して、不動産をどのように分けるか、あるいは売却して代金を分けるかを話し合いで決める手続きです。
それでも合意が得られない場合には、家庭裁判所や地方裁判所で「共有物分割請求」の調停や訴訟を申し立てることができます。
民法第258条では、共有物の分割をいつでも請求できることが定められており、裁判所が現物分割・代金分割・換価分割などの方法を選択して判断する仕組みになっています。

一方で、他の共有者の同意を得ないまま、不動産全体を勝手に売却すると重大なトラブルにつながります。
民法上、共有不動産の処分は原則として共有者全員の同意が必要とされており、同意を欠いた売買契約は無効と判断されるおそれがあります。
また、契約が無効とされた場合には、買主から損害賠償を請求されたり、共有者同士での責任問題が深刻化したりする危険もあります。
さらに、勝手な売却行為は信頼関係を決定的に損ない、その後の協議や調停をいっそう困難にするため、同意を得られない場合は法的な手続きによる解決を検討することが重要です。

場面 主な手続き ポイント
話し合いで解決したい場合 情報整理と共有者間協議 事情説明と代替案提示
合意形成が難しい場合 共有物分割協議の実施 条件整理と書面化
協議で解決できない場合 共有物分割請求の申立て 裁判所関与で分割決定


共有名義不動産を売却するときの費用・税金・手続きチェック

共有名義不動産を売却するときは、仲介手数料だけでなく、登記費用や測量費、解体費などさまざまな支出が発生します。
例えば、境界があいまいな土地では測量費が必要になり、古い建物を取り壊して更地で売る場合には解体費も加わります。
また、抵当権が付いていれば抹消登記の費用もかかるため、事前に全体像を把握して資金計画を立てることが大切です。
これらの費用を共有者間でどのように負担するかも、早めに話し合っておく必要があります。

売却益が出た場合には、譲渡所得税と住民税が課税される可能性があります。
国税庁が示す計算の基本は、「譲渡価額-(取得費+譲渡費用)」で求めた譲渡所得に、所有期間に応じた税率を乗じる方式です。
相続で取得した不動産については、被相続人の取得時期や取得費を引き継ぐ取り扱いがあり、取得費加算の特例や、一定の要件を満たす居住用財産の特例が利用できる場合もあります。
離婚に伴う財産分与で取得した場合は、原則として取得時の時価が取得費の目安となるため、将来の売却時にどの程度の税負担が生じるかを事前に確認しておくことが大切です。

実際に売却を進める手続きとしては、まず共有者間で売却方針を合意し、登記事項証明書や固定資産税納税通知書などで不動産の現況を確認します。
そのうえで、身分証明書や印鑑登録証明書、共有者全員分の署名押印入り売買契約書などを準備し、決済日までに必要書類をそろえる流れが一般的です。
相続で取得した共有名義では、遺産分割協議書や相続関係を示す戸籍関係書類一式の提示を求められることもあります。
どの書類を誰が用意するのかを整理し、共有者全員で漏れがないか確認しながら進めることが重要です。

項目 内容 共有名義での注意点
売却関連費用 登記費用・測量費・解体費 負担割合の事前合意
税金 譲渡所得税・住民税 取得費と特例の確認
必要書類 登記事項証明書・印鑑登録証明書 共有者全員分の準備

まとめ

共有名義不動産の売却は、法律や税金、手続きが複雑になりやすく、放置すると固定資産税や将来の相続などの負担が増えるおそれがあります。
早い段階で共有者全員の意向を整理し、「不動産全体を売る」「持分をまとめて単独名義にする」など複数の選択肢を比較することが大切です。
同意が得られない場合の話し合いの進め方や、調停・訴訟の可能性も踏まえ、無理のない現実的な解決策を一緒に検討いたします。
共有名義不動産の売却でお悩みでしたら、まずはお気軽にご相談ください。


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この記事の執筆者

このブログの担当者
  土屋 俊輔

◇群馬県高崎市在住 業界歴3年

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